気軽に実践。正しい保存方法で食品を長持ちさせよう

気軽に実践。正しい保存方法で食品を長持ちさせよう

冷蔵庫に入れておいたはずなのに、食材が傷んでしまい捨ててしまった。こんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?実は、日本におけるフードロスの約半分は家庭から発生しているんです。つい食品を買いすぎてしまったり、長持ちさせたい場合はどうしたらいいのでしょうか。食材ごとの正しい保存方法を知って、使わずに捨ててしまうことを防ぎましょう!

「使い切る」ことでフードロスを減らせる

家庭から発生するフードロスの原因のひとつに、賞味期限や消費期限が切れ、未開封で捨ててしまう「直接廃棄」があります。これは、食材を使うことなくそのまま捨ててしまうことを指します。
食材を買いすぎてしまったり、正しい方法で保存しなかった場合、食材は使えなくなってしまいます。でも、正しく保存しながら使い切れば、家庭から出る廃棄を減らせるのです。

葉物野菜の保存方法

  • 立てて保存する
  • 新聞紙を巻く
  • 芯を切り抜いて濡れたキッチンペーパーを詰める

葉物野菜はそのまま野菜室で寝かせて保存してしまいがちですが、野菜は生えているときと同じ向きで保存すると長持ちするという性質があるため、立てて保存するのがおすすめです。
冷蔵庫のドアポケットに縦置きにしたり、カットした牛乳パックを活用するという手もあります。

また、葉物野菜は基本的に乾燥すると悪くなりやすいので、新聞紙や濡らしたキッチンペーパーでくるんだりして、乾燥を防ぐように心がけましょう。
キャベツやレタスなどの場合は芯から水分が抜けていくので、芯をくりぬいた部分に濡れたキッチンペーパーを詰めてあげると、乾燥を防げて、持ちが良くなります。

それぞれの方法で、1週間ほど鮮度を保つことができますが、それでも使いきれない場合は冷凍しましょう。

たとえばキャベツの場合、細かく切って塩ゆでにしてから冷凍しておけば、1ヶ月は保存が可能です。使う際は、冷蔵庫に入れて自然解凍するだけ。小分けにしておけば前日の夜に冷蔵庫に移すだけで、翌日の朝食の準備を省くことができます。

根菜類の保存方法

  • 葉があるものは切り分ける
  • 新聞を巻く
  • 常温を避けて光を当てないようにする
  • 土がついているものは泥を落とす

かぶや大根などの根菜類は、葉っぱから水分が抜けていってしまうので、葉がついているものは早めに切っておきましょう。
葉野菜と同様に、乾燥するととすぐに鮮度が落ちてしまうため、保存期間を延ばすためにも湿度を保つことが大切。葉を切り分けたり、新聞紙などにくるんで水分を逃がさないようにすることを心がけましょう。

また、イモ類などは、常温以上の場所や日が当たる場所に置いておくと、ぐんぐん芽が伸びてしまいます。日の当たらないパントリーの中に入れるなど、光を避けて保存するようにしましょう。野菜室での保存も可能ですが、ジャガイモなどの場合、保存の際に温度を下げすぎると調理時に毒性のある成分が生成される場合もあるので、注意が必要です。基本的には暗所で、涼しい場所で保存するようにしましょう。

肉・魚類の保存方法

  • なるべく塊で保存する 
  • 内臓を処理する
  • キッチンペーパーで軽く押さえて水気をとる
  • 塩気の無いものは塩をまいて水分を出してから保存する

肉や魚は基本的に空気に触れたり、水分があると、傷みやすくなってしまいます。ブロック肉や刺身用の魚は、細かく切って保存すると空気に触れる面積が増え、鮮度が落ちやすくなります。カットする手間はかかりますが、傷まないようにするために、なるべく塊で保存するようにしましょう。

魚の場合は、内臓があると傷みが早くなるので、魚を一尾丸々購入した際は、なるべく早めに内臓を処理して、三枚おろしの状態で保存しておくのがおすすめです。

肉や魚は、 野菜と違って水分があると鮮度が落ちやすくなるため、キッチンペーパーで水気をとったり、塩気の無い魚などは塩を振って、しっかりと水分を出してあげることも大切です。
それでも消費できない場合は、冷凍保存をしてあげましょう。みりんや酒、しょうゆなどで事前に味付けをしておけば、冷凍独特の味も感じづらくなり、調理の際の手間も省けるのでおすすめです。

穀類の保存方法

  • 乾燥させる
  • 虫が湧くので、密封する
  • 冷蔵庫で保存する

基本的に、穀物は水分があると傷みやすいので、乾燥させて保存してあげることが重要です。また、15度以上で品質の劣化、20度以上で虫が活動するため、冷蔵庫などの温度の低い場所での保管や密封容器に入れての保存を心がけましょう。お米の場合は、よく乾かしたペットボトルに入れてあげると、密封もできて保管もしやすいのでおすすめです。

専用グッズに頼るのもおすすめ

すぐに使い切れない食材は、しっかり保存して長持ちさせましょう。これからしっかり保存をしていきたいと考えている方は、専用の保存グッズを活用してみてはいかがでしょうか?

  • 洗って繰り返し使える「スタッシャー」
    プラスチック製の保存バッグを使っている方も多いかもしれませんが、使用後は捨ててしまっていませんか?アメリカ生まれの「スタッシャー」は、食品用品質として認められている100%ピュアプラチナシリコーン製なので食品に触れても安心。しかも繰り返し使えるので、環境にもやさしい一石二鳥な商品です。
    保存だけではなく、電子レンジ、オーブン、湯せんで調理、冷蔵、冷凍での保存、食洗器での洗浄も可能。作り置きのおかずや残り物のご飯を冷凍・冷蔵保存して、そのまま電子レンジやオーブンで温めることができます。

*参考:公式サイトAmazon

  • 真空保存ができる「ツヴィリング フレッシュ&セーブ」
    専用の真空ポンプのボタンひとつで、真空保存バッグやコンテナに入れた食材を、鮮度と栄養を保ったまま真空保存することができます。バッグは食材にぴったりフィットして密封できるので、乾燥や冷凍焼けせずに保存が可能。
    洗って何度も繰り返し使用できて、環境にもやさしいのが特長です。コンテナは、作り置きおかずや汁気のある食材の保存にぴったり。冷凍保存や食器洗い機にも対応しています。
  • 手軽に使える「野菜フレッシュキーパー」
    葉物野菜の茎にピックを刺すことで野菜の鮮度をキープする保存方法をご存知でしょうか。
    「野菜フレッシュキーパー」は、まさにそのためのグッズ。使い方はシンプルで、ピックの部分をキャベツやレタス、白菜などの葉物野菜の芯に刺すだけです。先にご紹介したように芯をくりぬいたりするのは少し大変…という方は、手軽なこちらの方法から始めてみるのもいいかもしれません。

*参考:Amazon

  • コスパ良し!「鮮度保持袋」
    「野菜フレッシュキーパー」と同じく手軽に使える「鮮度保持袋」も、食品の保管の強い味方。
    使い方は、袋にただ野菜を入れるだけ。品質キープの大敵である野菜のガスを袋が吸収し、さらに適度な湿度に保つことで鮮度を守ってくれます。S・M・Lの3サイズ展開で、小さめから大きめまでさまざまな野菜を入れられるのも便利ですね。

*参考:Amazon

正しい保存方法を知って、フードロスを減らそう

食材ごとの特性を知って、正しい方法で保存すれば、長持ちさせることができます。一人ひとりが家庭でのフードロスを減らすことで、日本全体のフードロスの課題の解決に近づきます。

今回ご紹介した保存方法を参考にしながら、保存グッズを上手に活用して、食材を捨てずに使い切れるように心がけてみてください。

*ご紹介した商品等の情報は2021年11月25日現在のものです。

くらだしマガジン編集部

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